サロン経営成功の秘訣は経営者としての果たすべき役割を知ることです。
その役割はとは3つ。「お客さまが喜ぶことを」、「投資と回収の成立」、「組織づくり」です。
これは単純なことですがとても大切なことです。規模が大きくなったり、スタッフが増えたりすると、いつの間にかお客さまの喜びよりも目の前の売上をつくることに目がいってします。本来自分の提供するサービスが人に喜ばれることを大切にしていたのに、気づくと売上をつくりにいってしまい、自分もスタッフも疲弊してしまっている姿を何度もみました。
本来、商売はお客さまに喜んでもらってその対価を受け取るというのが原理原則です。なのに売上に伸び悩むとすぐにどうやって売上を埋めるのか、技術なのか接客なのか、トークなのかと一方的にこうすれば売上が上がるという方法を考えてしまいます。そうではなく、そもそもなぜ私たちはお客さまに選んでもらえないのか、どうしたらもっと足を運んでもらえるのか、あらゆる角度からお客さま目線で見つめ直すことです。決して売上という数値を埋めるための対策ではありません。お客さまに喜んでもらうには、もう少し大きな目線で見てみる視点も大切です。とくに今のサロン業界は技術や接客だけでなく、専門店化、セルフ化、利便性や価格帯を強みとしたサロンなど経営総合力を武器としてお客さまと向き合う時代に突入しました。昔のように技術や接客のみのやり方に固執するのではなく“私たちがどう変わるか”が大切です。
時流によって変わる環境やお客さまのニーズに対し、メニュー、価格、利便性、告知方法、この4つの観点で私たちがどう変わり、お客さまに選ばれつづけるためのサロンづくりが大切です。
サロン経営において投資と回収の成立は生命線となります。サロンを開業する、人を雇う、設備を投入するなどのときには必ず先行投資が要ります。そしてその投資に対して回収が上回れば継続や発展につながり、逆に投資より回収が弱いと資金が減って経営が衰弱していきます。経営はお金の面だけで見ればこの投資と回収がうまくいくかどうかです。うまくいけば拡大、失敗したら衰退か倒産、シビアですがこれが経営です。
経営は今月乗り切れる売上があればよいだけではなく、売上から利益につなぐための原価や経費の最適化、そして税金を支払い、そこからさらに返済金を支払っても十分に残るキャッシュフロー(貯蓄資金+将来開拓資金)を獲得していくことが大切です。回っていても手元の現金がマイナスになっていてはいけないです。売上から商材や商品の仕入れを引いても十分な粗利益が確保できているか、残った粗利から毎月かかる必要経費を引いても営業利益が残るか、そして営業利益などの税引前利益から税金を引かれても返済金を賄うことができるのか、ここまでの経過を丁寧に追い最適化していく必要があります。いくら売上があったとしても原価や経費、油断した税金の請求、追い付かない返済の支払があっては経営を安定させることはできません。
売上のつくり方だけではなくお金の残し方も学び、あなたのサロンやあなたの人生を豊かにするマネーフローをつくることが大切です。お金はとても大切です、苦手と言わず一度じっくりお金と向き合いましょう。
組織づくりはサロン経営においてとても重要です。人が増えたのにルールがない、役割や果たすべき責任がぼんやりしている、組織の原動力や求心力に繋がるビジョンがない、このような状態ですと人が増えれば増えるほどトラブルの勃発や資金力が低下の連続です。
組織をしっかりとつくるためには、組織のつくり方を知ることから始まります。まずはあるべき姿ビジョンを定めること(以外に難しい)、そこからビジョンを実現するための戦略、そして実現するための人金物情報の調達と具現化するための計画、計画遂行のための指揮、実行、そして管理と振り返りと改善、ここまでの機能を揃えることが重要です。最初のうちはオーナーの統率力で何とかなりますが、2店舗、3店舗とオーナーが現場にいないサロンや現場が増えれば増えるほど顕著に症状が出てきます。またある程度人が育ったり店数が増えると店長やマネージャーと呼ばれる幹部が育ってきます。ただしここも盲点で技術熟練者または売上達成責任者として成熟しただけで、本来望むべき頼もしい経営幹部としては程遠い人材しか育っていません。本当の幹部を育てるためには技術や売上の知識ではなく、経営や組織にお金の知識や運営力を教育に訓練を重ねて本物の幹部を育成することが大切です。
この組織づくりにおいては非常に高いスキルが必要で、過去のチームをまとめた経験や人間力だけでは通用しません。組織を安定させるには、ぜひ私たちのような専門家や外部の経験者の知恵を活用ください。
これら3つの力をしっかりとつけていくこと、これがサロン経営が長くつづくための秘訣となります。