会社の目標の前に社長の人生目標が大切

今回はコンサルティングに入るときに

行っている目標設定についてお書きします

 

コンサルティングに入る場合には

必ず最初に目標設定を行います

 

それは社外パートナーとして

クライアント様の支援をしていくに

あたって何を共通の目標として

力を合わせていくのかを

共有しなければいけないからです

 

そして目標と合わせて他にもいくつか

お聞きすることがあります

 

それは

社長のビジョンや創業の経緯をお聞きします

会社を立ち上げた理由

会社がどのように発展していったらよいのか

従業員からなんて言われる会社にしたいのか

世間からどのように言われる会社にしたいのか

取引先からどのような存在として扱われたいのか

などを聞いていきます

 

これはコンサルタントとして当たり前と

言えば当たり前です

 

その次に僕は社長のライフプランもお聞きします

会社経営をしていてもいずれ働けなくなる時が来ます

その時に預貯金がどれくらいあったら良いのか

退職金としてどれくらいあったら良いのか

子供にどれくらいのお金を残すのか

また現在の現役時代に手に入れたいものは

家族の海外旅行費や車、家、リゾート会員権

毎月の飲み会費(笑)など

 

社長のライフプラン

引退目標をお聞きします

 

だって社長も一人の人間です

もちろん崇高なビジョンや志をもって

業界発展や社会貢献をすることも大切です

ですが社長自身が豊かでなければ社員を

豊かにすることが出来ません

 

社長が豊かでなく幸せでないのに

社員を豊かに幸せにしたいと言われる人は

僕は信用しません

 

まずは自身がそうなるべきと思います

会社のビジョンや目標もたいせつですが

人よりリスクも苦労も背負っている

社長自身が幸せになり人より早い段階で

引退後も安心して暮らせる資金作りと

プランをつくり余力を生み出さなければ

従業員の幸せを作り出すことはできません

 

ちなみに社長の願望を実現するために

このようなめやす数値を使い願望を数値化します

※単位は万円です

年収 1,500
手取年収 1,000
手取月収 100.0% 83
住居費 25.0% 21
食費 15.0% 13
水道光熱費 6.0% 5
通信費 5.0% 4
小遣い 8.0% 7
預貯金 18.0% 15
生命保険料 4.0% 3
日用品 2.0% 2
医療費 1.0% 1
教育費 4.0% 3
交通費 2.0% 2
被服費 2.0% 2
交際費 2.0% 2
娯楽費 2.0% 2
し好品 1.0% 1
その他 3.0% 3

株式会社マイエフピー横山光昭さんのDATAを参照

させて頂いております

 

○総支給⇔手取還元めやす
年収(万) 手取(万)
200 160 80%
300 220 73%
400 290 73%
500 360 72%
600 430 72%
700 525 75%
800 560 70%
900 630 70%
1000 700 70%
1100 760 69%
1200 820 68%
1300 880 68%
1400 940 67%
1500 1000 67%

こちらは出回っている各参考データから

およその換算率を算出しております

 

ちなみに車はおよそ年収の半分くらいが

めやすだそうです

 

上記の数値はあくまでめやすで、

その人なりの価値観で分配をしていけば

良いと思います

 

このような家計費の分配率や分配項目

をだしましたが、これらは会社の損益計算書と

同じでいったいいくらの収入があればどのような

暮らしが出来るのか、そして何にいくら使えるのか、

ここから逆算して会社の目標を作っていきます

 

社長自身の役員報酬率がPL上8%としたら

欲しい年収を役員報酬率で割ればよいです

※社長単体の役員報酬の場合

※業種によって8%は高過ぎたり少なかったり

するので業種ごとに設定して下さい

 

例えば

年収1,500万円でしたら

手取りが約1,000万円

車は大体500万円のものに乗れて

家賃や住宅ローンは21万円/月までOK

※かなり高いですが・・

小遣いは7万円/月

預貯金は15万円/月

になります

住宅と預貯金や小遣いにウェートありますので

この辺りは皆さんのお好きな分配で良いと思います

子供の教育費がもう少しいく気がします

 

そして年収1,500万円を得るためには

役員報酬比率(社長給与比率)が8%ですので、

1,500万円÷8%=18,750万円

1億8,750万円の年商が必要となります

 

会社のビジョンや成長率、人事戦略や生産性などから

導き出す売上目標も大切ですが、

社長個人のビジョンから導き出す数値も考慮する

ことが大切です

 

これで会社としての目標やビジョンに向けても

進めますし社長個人として自身も家族も余生も

守れることになります

 

またこうしたことが出来るようになると

社長だけではなく社員の方にもライフプランを

考えた売上目標の設定などが出来るようになります

 

今はただ働けば良い、会社の目標や指示に

従えばよいだけというスタンスでは売上も

生産性も人も伸びません

 

一人一人が個々にビジョンや目標をもって

主体的に動ける環境や仕組みをつくることが大切です

 

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