肩書は経営者、でもやってることは独立前と変わらない店長経営者

独立して肩書は経営者

でもやってることは独立前の仕事と

ほぼ変わらない内容・・

 

こういったケースは多々あると思います

 

独立して経営者となり

借り入れをし、従業員を雇い、

表向きは経営者

 

でも独立前もリーダーとして

店長もしくはマネージャーとして

教育、販促、会議の運営、取引先と打ち合わせ

すべて行っていたと思います

 

いったい独立前と独立後と

何が違うのでしょうか・・

 

従業員との壁が出来た

雇う側と雇われる側の緊張感の違いに気付いた

借金を背負うので本気度が違う

給与を払う側の立場になった

採用をしなくてはいけなくなった

ルールや規則を作らなければいけなくなった

カリキュラムや給与体系を作らなきゃいけない・・

でも前の会社のがあるからそのままでいいし・・

などがあると思います

 

でもこれって

独立前でも任されることもあるし

気持ちの問題で本気度は変えれたことだし

結局、雇われ時代でもほとんど

やろうと思えば出来たことだし・・

 

多くの方がこのように

独立して経営者になったけれど

中身は店長

もしくはマネージャー

はたまた一技術者

中には副店長

などの方もいたりします

 

ではいったい経営者とは

経営者の仕事とは何なのでしょうか・・

 

よく経営者は現場から抜けなさい

と言われて抜ける時間を作ったはいいが、

そもそも経営者として何をすべきか分からない

なども当てはまると思います

 

抜けてみてもプラプラするだけ

ちょっと書類を整理してみるだけ

打ち合わせや外部の人と

それとなく話をしてみるだけ・・

銀行にいったり税理士と打ち合わせ

など

これって抜ける前にも合間縫って

やってたし本当にこれでいいの・・?

と思ってしまうと思います

 

ここの違いに気付けた人が

本当の経営者の第一歩を踏み出すことになります

また多店化や自分が現場から抜けても

経営力で事業を成立することが

出来るようになります

 

では何をしたら良いのか・・

私はこれについては大きく分けて

2つだと思っております

 

一つ目は

自身の事業の本質を見抜き

今後3年、5年、10年後も続く経営戦略を立てること

(まずは3年、5年で良いと思います)

 

二つ目は

従業員の能力に頼らなくても

一定水準の結果が出る仕組みをつくること

人の行動心理から逆算した行動プロセス管理です

 

 

まずは一つ飛んで二つ目からですが、

よくあるタイプが腕に自信のある経営者タイプ

顧客満足に自信がある経営者がはまる

パターンです

 

自身が独立前のプレイヤー時代、

優秀でお客様を満足させること

または実績を出すことにおいては

自信があります

 

ですので、

もっと自分のやりたいことを

自由にやりたい!

自分の可能性にチャレンジするため

独立して勝負をしたい!

 

このようなケースで独立する

パターンが多いと思います

 

他には現在勤めている先が

拡大志向がなく、

このまま勤めで一生を終えるより

独立して自分でチャレンジする

人生の方が納得がいく

多くがこれに当てはまっていることが

現実と思います

 

話は戻りまして

多くのプレイヤーとして優秀だった方は

お客様を満足させる術や成果を出す術は

分かっているので、その術さえ伝えれば

もしくは出せれば結果は出せる

 

あとは自分の経営者や教育者としての

努力や器、そしてやる気がある子の採用

だと信じて打ち込みます

 

ところが、

プレイヤー時代にカリスマや

何かの大会で名を馳せた人は

求人を行えばそれなりの人材を獲得

することが出来ますが、

そうでない人のほとんどが

中途や癖ありの社員しか採用

できないのが現実です

 

はっきり言って

最初に述べた独立前に名を馳せる人は

1%ほどだと思います

100人に1人(これでも多いかな・・)

それ以外の99%の人が名もない

ところからスタートしていきます

 

つまり自分以外はまったく戦力にならない人材を

抱えてのスタートから始まるという訳です

 

お金はない

店舗や設備も最低限に毛の生えたレベル

人もスタートダッシュはそこそこ良い人がいたりしますが、

その後はほとんどピンとこない人材ばかり

販促費も出せなく最低限の施策

あとは努力と根性と今までの実績で勝負!

※違うケースも多々あると思いますが、

一般論として聞いて下さい

このような状態からはじまります

 

どうでしょう

このような状況からでは

まずはあなたの技術を要領よく

習得できる人物はいません

そもそもあなたのやりたいことに

共感してくれるかどうかも分かりません

ただその職業で食べていきたいだけ

自分の都合の良い形で会社にいたいだけ

です

 

これが小規模企業や中小企業のスタートとなります

ちなみに小規模企業者とは

製造業その他 従業員20人以下

商業・サービス業 従業員5人以下

中小企業の定義は

製造業その他 資本金3億円以下 従業員300人以下

卸売業 資本金1億円以下 従業員100人以下

小売業 資本金5千万円以下 従業員50人以下

サービス業 資本金5千万円以下 従業員100人以下

です

この定義は助成金に自社が該当するかの

参考にしてもらえればと思います

 

しかし、独立しようと決意した

経営者は強くたくましく

そのような状況でも夢や目標を

諦めたりはしません

 

当然そのようなことは

分かりきっていたことだし

ここからが勝負の始まりだと

強い信念を持っています

 

社員がどれほど言うことを聞かなくても

社員がどれほど分かってくれなくても

情熱と想いがあればいつかは届く

そんなことを思いながら今を必死で

生きていると思います

 

実はこれが拡大できない

経営者ではなく店長経営者の道を

歩んでしまう始まりなのです

 

まずは理想論を捨てることからが

経営者としての本当のスタートです

 

また長くなくなってしまったので

つづきは次回へ

 

IMG_3896