割引した場合何人集客したらいいの?

美容業界の経営コンシェルジュ林哲平です

 

今日のミーティングで出ました

割引した場合って

何人集客したらペイ出来るの??

いわゆる割引した分、

何人集客したらいいの??

です

 

これ皆さん

気にしていますが意外とあいまいですよね

これって簡単に計算式で出ます

 

例えば

通常価格(いわゆる定価)

1,000円のメニューがあったとします

そしてよくあるキャンペーンなどで20%の割引を

して盛り上げよう!的な話があるとします

 

割引価格800円でたくさんのお客様に

施術してもらうことによって

売上を上げよう!という企画です

 

ですがこの時に疑問に思うのが

いったい何人施術してくれたら

割引いた分プラスになるの!?

 

割引しなくても、もともとやってくれる

お客様だけが施術したらマイナスだよね・・

など。。

 

こんな時に〇%割引したら

通常より客数を〇人増やせたらOK!

なんて分かればいいですよね!

で、これって簡単に出せます

 

計算するために必要な数字は4つです!

1)定価:1,000円

2)割引率:20%

3)原価率:8%(←例です)

4)原価:80円

 

細かい流れを説明しますと

粗利の増減率なのですが、

難しいと思いますので結果だけをお伝えいたします

 

定価1,000円で販売の場合

原価が80円なので粗利は920円残ります

割引価格800円で販売の場合

原価は変わらず80円なので粗利は720円

 

定価と割引価格での粗利変動率は

920円÷720円=約1.28

通常よりも1.28倍の施術客数が

トントンのラインでそれ以上が儲けとなります

 

いつも100人がそのメニューをやって下さっていましたら

128人のお客様がトントンのラインで、いわゆる必達(損益)目標

それ以降が儲けとなります

こうした目標人数が明確になれば日々の提案量も変わり

キャンペーン結果としてプラスにもっていきやすくなると思います

 

ちなみに経営者や幹部は数値に対しての

理解力と活用力が組織を統率するにあたって

重要な力となります

 

経営は何をすること?

とよくありますが究極は「投資」と「回収」の

継続した活動だと思います

成功し続ければ発展

失敗し続ければ衰退

トントンなら横ばい

 

例えばですが ※あくまで例です

採用も投資(すぐ辞める、ルールを守らない人の場合は失敗)

販促も投資(支払う広告費以上の利益がないと失敗)

教育も投資(給与の倍以上売上がないと失敗)

割引も投資(割引分の集客がなければ失敗)

設備や建物は完全に投資

経営はすべて投資し回収すること

これに尽きます

 

綺麗ごとをいっても

これが出来なければ経営は終了します

経営者や幹部は数値に強くなりましょう!

 

と、話は戻りまして今回は割引と必要客数の関係

最後に上記の計算でも分かりづらいと思いますので

一覧を書いておきます

 

だいたいサロン業界では原価は6~15%くらいと思います

原価率別の割引10~30%した場合の必要客数倍率を記載しておきます

 

原価:6%の場合

割引:10%で1.12倍

20%で1.27倍

30%で1.47倍

 

原価:7%の場合

割引:10%で1.12倍

20%で1.27倍

30%で1.48倍

 

原価:8%の場合

割引:10%で1.12倍

20%で1.28倍

30%で1.48倍

 

原価:9%の場合

割引:10%で1.12倍

20%で1.28倍

30%で1.49倍

 

原価:10%の場合

割引:10%で1.13倍

20%で1.29倍

30%で1.50倍

 

原価:11%の場合

割引:10%で1.13倍

20%で1.29倍

30%で1.51倍

 

原価:12%の場合

割引:10%で1.13倍

20%で1.29倍

30%で1.52倍

 

原価:13%の場合

割引:10%で1.13倍

20%で1.30倍

30%で1.53倍

 

原価:14%の場合

割引:10%で1.13倍

20%で1.30倍

30%で1.54倍

 

原価:15%の場合

割引:10%で1.13倍

20%で1.31倍

30%で1.55倍

となります

 

あなたのサロンのキャンペーン成功を願って

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経営コンシェルジュ林哲平