全員参加型経営の本質
全員参加型経営の本質
全員参加型経営は下記のように感じられている
場合が多いようです
チームが一つになることが大切だから
みんなが本気になれば売上は絶対上がるから
組織で理念を共有することが大切だから
もちろんどれもそのようだと思いますが
私が狙っているものとは少し異なります
全員参加型経営の本質は
一人一人を自立させるためです
一人一人が自立していない状況でチームを
一つにしようとしても無理が生じます
羊の群れがいくら大きくても
たった一匹の牧羊犬に左右されます
自分の意思がないからです
羊は猿のように群れにボスがいたり上下関係もなく
一匹が危機を感じて突然走り出したら一斉にそれに
従うような習性を持っているそうです
組織も一緒です
ただ形だけチームを作ろうとしても確実に失敗します
逆にぬるま湯の気持ちの悪い組織が出来上がります
仲良くなることも親睦を深めることも
間違いではありませんが必要条件であり
十分条件ではありません
チーム作りでは2010年Wカップで初日本をベスト8
一歩手前まで導いた岡田監督の指導論をよく用います
とても心に響いた内容は
「日本代表になる者は地方では小さいころからボールを
持たせたらトップに立つことが当たり前のお山の大将だ」
「そのような者たちが簡単にまとまるわけがない」
「あいつは肌に合わない」
「俺は俺のやり方をつらぬく」
「そういうケースがほとんどだ」
「でもW杯で優勝するにはあいつが必要だ」
「あのポジションにはあいつ以上はいない」
「自分の夢でもあるW杯優勝にはあいつが必要だ」
「こうして日本代表はまとまった」
上記に少し私なりの解釈もありますが
仲の良い人間関係をつくることは社会性を
保つには必要であり大切なことです
ですが強いチームというには不十分です
本当の全員参加型経営とは
一人一人が自分の意思を持ち
共通の目標を達成するために
“おのずと力を合わせる状況”をつくることです
そしてその仕組みをつくることが
リーダーの役割です